「VTuberになりたいけど、何から揃えればいい?」
「マイクやPCはどのくらいの性能が必要?」
「OBSやLive2Dモデルの設定が難しそう……」
これからVTuber活動を始めるなら、まず整えたいのが配信環境です。
配信にはパソコンやマイクだけでなく、モデルを動かすソフトや配信画面の設定など、いくつかの準備が必要になります。
でも、最初から高価な機材をすべて揃える必要はありません。
この記事では、Live2Dモデルを使ってゲーム配信や歌枠を行うVTUNEO運営者の視点も交えながら、初心者向けに配信環境の作り方を解説します。
VTuberの配信に必要なもの一覧
最初に、VTuber配信で使用する主な機材とソフトを確認しましょう。
| 機材・ソフト | 必要度 | 用途 |
|---|---|---|
| パソコン | PC配信では必要 | ゲーム・OBS・モデル表示 |
| マイク | 必要 | 声を配信に届ける |
| オーディオインターフェース | マイクによる | XLRマイクの接続 |
| VTuberモデル | 活動方式による | キャラクターの表示 |
| トラッキング機器 | 表情追跡する場合 | 顔の動きを読み取る |
| OBS Studio | OBS配信では必要 | 映像・音声をまとめて配信 |
| インターネット回線 | ライブ配信で必要 | 映像・音声の送信 |
| 配信背景・フレーム | 任意 | 配信画面の装飾 |
ここで大切なのは、必要なものが配信スタイルによって変わること。
例えば、雑談配信と高負荷のPCゲーム配信では、求められるPC性能が違います。
まずは自分がどんな配信をしたいのか考えましょう。
STEP 1|配信スタイルを決める
機材を購入する前に、最初に決めたいのが配信内容です。
雑談配信
リスナーとの会話が中心の配信です。
ゲーム映像を表示しない場合、ゲーム配信ほど高い描画性能が必要ないこともあります。
まずはマイクの聞き取りやすさと、モデルが安定して動く環境を整えましょう。
ゲーム配信
ゲーム配信では、ゲーム・OBS・モデル表示ソフトなどを同時に動かす場合があります。
そのため、配信予定のゲームの推奨スペックを確認し、配信による負荷も考慮してPCを選びます。
歌枠
歌枠では、マイクやヘッドホンなどの音声機材が重要になります。
BGMとマイク音声をどのように扱うか、モニタリング方法をどうするかも検討しましょう。
配信サービスや使用音源によって利用条件が異なるため、楽曲の権利関係も確認が必要です。
STEP 2|配信用PCを準備する
PCでVTuber配信をする場合、パソコンは配信環境の中心になります。
必要な性能は、ゲームの種類、配信解像度、モデル表示ソフトなどによって変わります。
配信用PCのスペック目安
| 配信内容 | メモリの候補 | 選び方 |
|---|---|---|
| 雑談中心 | 16GB | ソフトの動作条件を確認 |
| Live2D+ゲーム | 32GB | ゲームの推奨性能に余裕を持つ |
| 高負荷ゲーム・編集兼用 | 32〜64GB以上 | CPU・GPUも重視 |
※あくまで購入を検討する際の構成例であり、動作保証やすべての環境に共通する必要スペックではありません。
CPUとGPUも重要
CPUは、複数のアプリを動かす処理に関わります。
GPUはゲーム描画や映像処理に関わるパーツです。
同じ「Core i7」「GeForce RTX」という名称でも、具体的な型番や世代によって性能が違うため、購入時には詳細スペックを確認しましょう。
運営者の使用環境
VTUNEO運営者は、NVIDIA GeForce RTXシリーズのGPUと、64GB以上のメモリを搭載したPCを使用しています。
ただし、CPU・GPUの詳しい型番や配信時の実測データは未確認です。
この構成をそのまま初心者全員に推奨するものではありません。
詳しいPCの選び方は、以下の記事で紹介しています。
関連記事:VTuber・ゲーム配信に必要なPCスペックは?
【FRONTIER】STEP 3|マイクと音声環境を整える
配信で特に重要なのがマイクです。
声が小さすぎたり、ゲーム音に埋もれたりすると、視聴者が内容を聞き取りにくくなってしまいます。
USBマイクとXLRマイクの違い
USBマイク
PCに直接接続できる製品が多く、初めての人でも導入しやすいタイプです。
XLRマイク
対応するオーディオインターフェースなどを使ってPCに接続します。
マイクや音声機材を組み合わせて環境を整えたい人の選択肢になります。
最初から高級マイクは必要?
必ずしも必要ではありません。
初心者なら、使用予定のPCに接続できるUSBマイクから始める方法もあります。
VTUNEOでは、配信向けマイクとしてFIFINE AM8、AT2020USB-X、SHURE MV7+、AT4040を紹介しています。
オーディオインターフェースは必要?
XLR接続のマイクを使用する場合は、対応した音声入力機器が必要です。
VTUNEO運営者は、audio-technica AT4040とYAMAHA AGシリーズを使用しています。
AGシリーズのような配信向け機器には、マイク音量や音声のルーティングを調整できるモデルがあります。
関連記事:VTuberにおすすめのオーディオインターフェース5選
audio-technica AT2020 コンデンサーマイク アームスタンド ポップガード ケーブル セット オーディオテクニカ 価格:15000円 |
STEP 4|Live2Dモデルを動かす環境を作る
Live2Dモデルを使って活動する場合は、モデルと対応ソフトを用意します。
代表的なソフトの一つが「VTube Studio」です。
VTube Studioは、対応するスマートフォンやWebカメラを使用して顔の動きを読み取り、Live2Dモデルに反映できます。
※VTube StudioはLive2D用のソフトです。VRM形式の3Dモデルをそのまま動かす用途には対応していません。
モデルを表示するまでの基本手順
- 利用条件を確認したLive2Dモデルを用意する
- VTube Studioを導入する
- モデルを読み込む
- Webカメラや対応スマートフォンを接続する
- トラッキングと表情の動きを確認する
モデルの読み込み方法や対応機器は、VTube Studioの公式ドキュメントで確認できます。
VTube Studio公式情報
https://github.com/DenchiSoft/VTubeStudio/wiki
顔のトラッキングが安定しないときは?
顔が暗かったり、カメラの位置が適切でなかったりすると、表情を正確に読み取りにくくなる場合があります。
まずは顔が十分に映る位置へカメラを設置し、明るさを整えてみましょう。
背景や照明の条件を変えて、トラッキングが安定するか試すのもおすすめです。
STEP 5|OBS Studioで配信画面を作る
モデルと音声機材の準備ができたら、OBS Studioで配信画面を構成します。
OBS Studioは、ゲーム画面・モデル・背景・マイク音声などをまとめられる無料の配信・録画ソフトです。
基本的な設定の流れ
- OBS Studioをインストールする
- 自動構成ウィザードを実行する
- 「シーン」を作成する
- ゲーム画面やモデルを「ソース」として追加する
- マイクやゲーム音声を設定する
- 録画テストで動作を確認する
シーンは用途別に作ると便利
例えば、次のように分けられます。
- 待機画面
- 雑談画面
- ゲーム配信画面
- 休憩画面
- 終了画面
最初からすべて作る必要はありません。
まずはゲーム画面か雑談画面を一つ作り、問題なく動くか確認しましょう。
OBSの詳しい操作方法は、別記事で解説しています。
関連記事:OBS Studioの使い方・初期設定ガイド
STEP 6|配信デスクと機材の配置を考える
配信環境では、機材の性能だけでなく、置き方も大切です。
マイクは口元との距離を意識する
マイクを遠くに置きすぎると、声を十分な音量で収録するのが難しくなる場合があります。
一方、口元に近すぎると息の音や破裂音が入りやすくなる場合もあります。
使用するマイクの特性に合わせて、距離や角度を調整しましょう。
カメラは顔が見やすい位置へ
表情トラッキング用のカメラは、顔がしっかり映る場所に設置しましょう。
モニターの上やデスク上など、自分が自然に配信できる位置を探すと便利です。
モニターの配置も大切
ゲーム配信では、ゲーム画面に加えてOBSやコメント欄を確認することがあります。
必要に応じてサブモニターやタブレットを活用すると、画面の切り替えを減らせる場合があります。
ただし、最初から複数のモニターを購入する必要はありません。
ケーブル類を整理する
マイクやオーディオインターフェースなどを使用すると、USBケーブルや音声ケーブルが増えます。
ケーブルが机の上で絡まらないように整理しておくと、接続確認や機材の交換もしやすくなります。
STEP 7|配信環境をかわいく整える
配信画面の雰囲気は、背景やフレーム、文字などでも変えられます。
OBSの画像ソースを使えば、配信背景や装飾を画面に追加できます。
最初は無料素材でも十分
配信開始時から、すべての素材を有料で揃える必要はありません。
無料素材を組み合わせることで、自分のイメージに合った配信画面を作ることもできます。
VTUNEOの姉妹サイト「MELLOW ASSETS」では、VTuber・配信者向けの無料背景やフレーム、配信ツールなどを公開しています。
無料配信素材を探すなら
https://mellow-assets.com/
利用する際は、素材ごとの利用規約を確認してください。
STEP 8|ネット回線と配信テストを確認する
配信の準備ができたら、ネット回線と映像・音声の動作をチェックしましょう。
ライブ配信では、安定したアップロード通信が重要です。
必要な通信速度は、配信プラットフォームや画質設定などによって変わります。
有線LANも検討する
Wi-Fiで安定して配信できる場合もありますが、接続の安定性を重視するなら有線LANも選択肢です。
特に映像が途切れる場合は、PCの処理負荷とネットワークの問題を分けて確認しましょう。
本番前のチェックリスト
- ゲーム画面や配信画面が正しく映る
- Live2Dモデルが正常に動く
- マイクの音が入っている
- ゲーム音と声のバランスが適切
- 映像が極端にカクついていない
- コメントや通知で個人情報が映らない
- 配信先と公開範囲を確認した
- テスト録画や限定公開などで動作確認した
YouTubeで初めてライブ配信を有効にする場合は、利用開始まで最大24時間かかることがあります。
配信当日ではなく、余裕を持って準備しましょう。
配信環境づくりでよくある失敗
最初から高い機材を揃えすぎる
活動を続けるうちに、必要な機材が変わることもあります。
まずは無理のない環境で始めて、足りない部分を改善していく方法もおすすめです。
音声の確認をしない
ゲームやモデルの表示に集中すると、音声の確認を忘れがちです。
配信前に短く録画して、マイク音声とゲーム音が聞き取りやすいか確認しましょう。
ケーブルや接続端子を確認せず購入する
マイクや周辺機器を購入する際は、USB・XLR・HDMIなどの接続方式を確認することが重要です。
対応していない機器を購入しないよう、事前に仕様をチェックしましょう。
配信画面に情報を詰め込みすぎる
背景や装飾を増やしすぎると、ゲーム画面やモデルが見えにくくなる場合があります。
デザインだけでなく、視聴者からの見やすさも考えて配置しましょう。
よくある質問
Q. VTuber配信に必要な機材は全部でいくら?
手持ちのPCやスマートフォンを活用できるか、どんなモデルを用意するかで大きく変わります。
まずは既存の機材を確認し、追加購入が必要なものだけ予算を見積もりましょう。
関連記事:VTuberになるにはいくら必要?初期費用と必要機材を解説
Q. VTuberの配信環境はワンルームでも作れる?
可能です。
デスクの設置スペースや生活音、配線などを確認しながら、自分の部屋に合った環境を考えましょう。
夜間の配信では、近隣への騒音にも配慮が必要です。
Q. 配信にはモニターが2枚必要?
必須ではありません。
1枚でも配信はできますが、ゲーム画面とコメント欄などを同時に確認したい場合は、追加モニターが便利になることがあります。
Q. 配信機材は何から買うべき?
すでに持っている機材によって異なります。
PC配信をするなら、まずPCが必要なソフトを動かせるか確認し、その後マイクやトラッキング機器などを検討するのがおすすめです。
まとめ|自分に合った配信環境を少しずつ作ろう
VTuberの配信環境づくりでは、機材の価格だけでなく、自分がどんな配信をしたいかが重要です。
雑談・ゲーム配信・歌枠では、必要な環境や優先したい機材が異なります。
まずは次の順番で考えてみましょう。
- 配信スタイルを決める
- PCの動作環境を確認する
- マイクと音声機材を用意する
- VTuberモデルとトラッキングを設定する
- OBSで配信画面を作る
- デスクやネット回線を整える
- 録画テストをしてから本番配信へ進む
最初から完璧な環境を目指す必要はありません。
自分の予算と活動スタイルに合わせて、少しずつ快適な配信環境を作っていきましょう。
あわせて読みたい記事
- VTuberになるにはいくら必要?初期費用と必要機材を解説
- VTuber・ゲーム配信に必要なPCスペックは?
- VTuber・配信者におすすめのマイク4選
- VTuberにおすすめのオーディオインターフェース5選
- OBS Studioの使い方・初期設定ガイド
参考情報
- OBS Studio公式:https://obsproject.com/ja
- OBSクイックスタート:https://obsproject.com/kb/quick-start-guide
- VTube Studio公式ドキュメント:https://github.com/DenchiSoft/VTubeStudio/wiki
- YouTubeライブ配信ヘルプ:https://support.google.com/youtube/answer/2907883


コメント